ココロの荷物のおろしかた

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パチンコ依存症とは?■

●パチンコ依存の処方箋●
【依存症における「回復」の意味】
【個別療法】 【集団療法】 【家族のための療法】
【回復過程において】



【回復過程において】

〔回復途中の波〕

自分自身の経験を踏まえても,また,他の方のお話を聞いていても思うのですが,禁パチを始め,順調にパチンコからの離脱を進めている人でも,やっぱり何度かの波に見舞われることがあるようです。

この波は,「もう大丈夫だろう」といった,離脱による安心感から来る誘惑の波のほかにも,意外にも「無気力感」「脱力感」といった形で現れることがあります。

「何となく虚しい」とか「何のために頑張っているのかわからない」という感覚に囚われてしまうことがあるのです。

自分のパチンコの問題を直視し,専門家や自助グループの力を借りながらでもパチンコから離れ,離れることそのものに充実感や悦びを感じているはずなのに,あるときから急にこんな感覚に襲われるので,依存者はそれを不思議に感じ,また,自分に対し不安を感じたりもします。

ですが,これは,禁依存の過程ではごく当然のことではないでしょうか。

もともと,「依存」という言葉が示すとおり,パチンコに寄りかかって立っていたのですから,それを無理やりもぎとってしまえば安定感を失ってしまうのは当たり前です。

自分の心の中で,それだけパチンコのウエートが大きかったということです。
逆に言えば,自分の心が依存から離れ始めた証だと思います。

心の中で大きなウエートを占めていた「パチンコをする」という行為がなくなって,最初はとりあえず「行かない」ことに夢中だったけど,やがてだんだん心が落ち着いてきて,そこで初めて心に空洞が出来ていることに気づくのです。

ここで,虚しさに誘われたり,「パチンコを止めること」を無意味だと思う事によってリバウンドしてしまったら元の木阿弥です。

私の場合は,これは依存症から離れようとしているのだから当然のことなんだ,と気づいたら,すっと落ち着きました。
他の方のお話を聞いていても,我慢しているうちにおさまったり,いつの間にか空虚感が薄まっていたりするようです。

人間の心って弾力的なので,ぽっかり空いてしまった空洞も,無理に埋めようとしなくても,自然にゆっくりと満たされて行くものなのだと思います。

「何をしても虚しい」「何だか上手くいかない」「何のために頑張ってるのかわからない」
などといった無気力感に襲われたら,これは回復の過程で当然起こりうるものだと考えて,心配したり深く考えたりしないほうが早くに落ち着くのではないかと思います。

また,波は,その後も何度も現れるようです。

全く忘れた頃に突然パチンコが頭をよぎったり,昔嵌っていた台が無性にやりたくなったり,夢に出てきたり。

色んな形をとりますが,考えてみると,やはり以嵌っていたころの精神状態にどこか繋がっているように思います。
以前ぶつかったものと同じような壁に再びぶつかったり,周囲の環境がその頃(季節なども含めて)の想い出に繋がるようなものだったり。

多分,これは無意識の欲求などというようなものではなく,何かの折に楽しかったことや,辛かったことを思い出すような心理と同じものだと思います。

ふとこういう波に襲われたら,「なんでだろう」って少し考えてみると,自分の中に思わぬ答えが眠っていることもあります。

波にはいつ襲われるかわかりません。
だから,やはり,自分が依存症であったことは心にとどめておかないと,簡単に衝動に飲まれてリバウンドすることもありえます。

だけど,波が起こるのも当然と捉えて,もし波をかぶっても「自分はまだ依存から立ち直っていない!」なんて変に重く考えず,受け流していれば,これも自然におさまっていくものだと思います。

依存からの回復は,ゆっくりと,足跡を残しながら歩いていくようなものなのではないでしょうか。

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〔最後に〕

これまで,パチンコ依存症を治したい,と思ったときに考えられる方法を,わかる限り書いてきました。

「こんな方法があるのか」

と思った方もおられるかもしれません。反面,

「これだけしかないのか」

と思われた方もおられると思います。

いずれにせよ,「こうすれば治る」という方程式的なものはありませんし,
劇的に良くなるような特効薬も存在しません。

依存症を治す,ということは,そのまま,自分の生き方に対する取り組みを考えることに他なりません。


◇これから禁パチを始めたいと考える方へ

最初は,ほとんどの人が,「もう絶対に行かない」と自分に言い聞かせる形でやめようとします。
なんとかパチンコ屋に行くのを「我慢」しようとするのです。

でも,それで無事にパチンコ屋から離れられる人は稀だと思います。

決心しても,誓いを立てても,我慢しようとしても,結局思い通りにパチンコ屋から離れることができず,だんだん自分に対し嫌気が差してしまい,やがて「止めること」自体を諦めてしまうようになります。

これは,ごく当たり前のプロセスです。

一人ではやめられない人がたくさんいるからこそ,これまで紹介してきたような手段が存在するのです。

諦めたり,自分に絶望したりするよりも,ぜひご自分に合った方法を探してください。
わからなければ,とにかくなんでもいい,今できることからはじめて下さい。

何かを始めて,それで上手くいかなければ(自分に合わなければ),また別の方法を考えればいいんです。

自分の中に「行かない理由」が根付いて,パチンコをせずに過ごす毎日が大切だと思えるようになれば,大きな山を越えたことになります。
今までとは違う毎日,違う生き方が見えてきます。

それまでに,本当に苦しいのはほんの数週間。長くても数ヶ月でしょう。

本当に依存から回復するまでにはもう少し長い時間を要すると思いますので,当分はリバウンドしないように用心しながら,自分を戒めながら過ごすことにはなりますが,パチンコ屋に通い続けていた頃の衝動を考えれば比べ物にならないくらいです。

とにかく,第一歩を踏み出さないことには,何も変わりません。

まずご自分の依存症を直視する勇気をもって下さい。

そして,医師やカウンセラーの力を借りることや,自助グループへの参加は,恥でもなんでもなく,当然の,また有効な手段であることを知ってください。


◇いろんな方法を試してみたがやめられないという方へ

中には,「精神科にも行ったし,GAにも行った,禁パチサイトにも登録した。でも止められない」という方もおられるのではないでしょうか。

人によって置かれている状況は違うので,一概には言えないのですが,そういう方は,「止めよう」という意思は旺盛なのに,「依存症」というものの捉え方がズレている感じがすることがあります。

「依存症」を,これまでと変わらず「悪癖」「自分の欠陥・欠点」という風に捉えてしまい,そこから離れられずにいるのです。
「欠陥を矯正する」という風にしか捉えられないのですね。

問題の本質に目を向けようとせず,意志の力だけでコントロールしようとするので,根本的な問題となっている部分が一向に救われず,ちょっとしたきっかけで暴れだし,欲求を抑えられなくなるのではないでしょうか。

例えて言えば,家のあちこちがぎしぎし言うので,木材で補強したりして一応完璧に修理はしたものの,実は土台が腐っていたので,ちょっとした地震で潰れてしまった―というような状態なのだと思います。

本当は,目に見える傷みは後回しにしても,土台の補修をまっさきにやらなければならないのに,そこに気づかないからいつまでたっても家の状態は良くならないんですよね。

「考え方を変える」というのは,口で言うほど簡単ではないので,まず何をどうしたらいいのかなんてわからなくてもあたりまえです。
また,こういった方はむしろ意志強固な方が多い(でもご自分では意志薄弱だと信じている)ので,なかなか違う考え方を受け入れるのが難しいようです。

あまり理屈で考えず,たとえ,前に失敗した方法でも,繰り返しチャレンジすればよいのだと思います。

また,方法は同じでも,行く先を変えてみる(違う精神科やカウンセリングへ行く,他府県のGAに行ってみる,違うサイトに登録してみるなど)のも良いと思います。

きっかけなんて,どこに転がっているかわかりません。
ストイックに,同じ先生,同じ自助グループにこだわる必要はないと思います(もちろん,その先生なりグループなりに,特別なこだわりがあれば別ですが)。

同じ意味でも,違う言葉で聞かされるとまったく違った印象を持つこともあります。
それがきっかけで,今まで気づかなかった大事な問題に気づくかもしれません。

自分で「ダメだ」と決め付けないことが一番大事なのではないかと思います。

ただ,このやり方では,転々とし続けるとますます自分に絶望感を感じたり,禁パチすることに疲れを感じたりしがちです。
自分一人で閉塞させないように,意識的にカウンセラーなどに継続的に話を聞いてもらえるような環境を保っておく方が無難だと思います。


もちろん,何度リバウンドしても,その医師やグループが好きで,関わっていたいと思えるなら,同じ医師やグループの元で何度でも繰り返しチャレンジすればよいと思います。

前とはまた違った発見ができるかもしれませんし,何度リバウンドしても応援してくれる人の存在が力になるかもしれません。
自分が少しでも変わっていければ,それを発見するのが容易でもあります。


ただ,再挑戦の際,ぜひお薦めしたいことがあります。

それは,何でも良いので,「前と違うこと」をやってみることです。

例えば,こんなことでいいんです。

*前は禁パチサイトに登録しても掲示板に書き込みをしたりしなかったけど,今回は毎日1回は必ず書き込みするようにしてみる。
*新しくブログやHPを作成してみる。
*一日に持ち歩くお金の金額を決める。
*毎日日記を書いてみる。
*ガーデニングをはじめてみる。
*時間を決めて散歩するように習慣づける。

直接禁パチに役立つことを,とか,難しく考えなくても,今までやらなかったことをやるのが大事なんです。
前に失敗したときにはやらなかったことを,あえてやってみるんです。

逆に,毎日書き込みしたけどダメだった,お金の金額を決めたが失敗した,というような場合,毎日書き込みをすることが逆にストレスになっていなかったか,金額にあまりにもムリがあったのではないか,など,再検討してみて下さい。

もともと,パチンコに嵌るきっかけはストレス解消であることが大半なので,良かれと思ってやったことでも,ムリをしていれば気づかないうちに大きなストレスが発生していて,リバウンドを後押ししていた…ということにもなりかねません。
むやみやたらに「ガンバロウ」では解決しないこともあるのです。

自分に合った方法があるはずなので,最初は時間がかかってもそれを探っていくほうが,結局は近道で,効果も高いと思います。

   *   *   *

依存症から離れることは,自分を知ることと無縁ではありません。

その方法も一つではないし,人によって合う合わないがあるし,人が成功したやり方だからといって,自分には合わないかもしれません。
それも自分で探っていかなければなりません。

でも,やはりそれをしなければ,「依存」という問題からの解放は難しいのだと思います。

逆に言えば,それをすることで,依存症からは立ち直れる,ということでもあります。
どうしようもなく絶望的なように思えても,そこから回復した人がたくさんおられます。

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今,止めたくても止められない状態で苦しんでいるのであれば。

どうか,「止めること」を諦めないで下さい。

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