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パチンコ依存症とは?■

◆パチンコ依存の処方箋◆
【パチンコ依存症における「回復」の意味】
【個別療法】 【集団療法】 【家族のための療法】
【回復過程において】



【個別療法】

〔個別療法の種類〕

「個別療法」を,ここでは「個人で受ける治療」と定義します。

医療機関やカウンセリングなどの専門機関での治療が主になります。

あるいは,最近よく見かけるのが,HPやブログなどを利用して,自分の状況や心情を語り,自己認識を深めることによって,ケアする方法です。
この場合,大抵は他の同様の依存者との横のつながりを求めることが多く,また他の方法と並行し行われることで効果を発揮することが多いので,完全な個別療法とはいえないと考えていますが,方法としては個人で行動し,発信するという意味において,集団療法と区別するために,ここでは「個別療法」に含めました。


〔専門機関での治療〕

この場合,心の問題についての治療になるわけですから,
病院の精神科,ないしはカウンセリングによる治療となります。

病院とカウンセリングの違いは,以下のようになります。

<精神科>
*病院は医療機関なので医師が治療に当たる。
*症状によっては薬が処方される。
*健康保険が適用される。

<カウンセリング>
*民間のカウンセラーが対応する。
*薬の処方など,具体的な治療らしい治療はなく,相談者の話を聞くことが基本。
*健康保険は適用されない。

どちらが向いているかは人によるので,一概には言えませんが,
鬱や自傷などの行為を併発していれば,薬の処方の効果が高いかもしれません。


◇病院での治療

依存症の中でもギャンブル依存の場合,具体的な治療というのはなかなか難しい面があります。
アルコール依存,薬物依存などでは,まず依存性薬物によって疲弊した体のケアをすることになりますが,ギャンブル依存の場合は身体的症状は伴わない場合が多いので,具体的なわかりやすい「治療」が行われず,医師と話をすることがメインになります。

こういった「治療」の場合,即効性が感じられず,思ったように改善されないと感じることも多いのではないでしょうか。
実際,依存症治療に積極的に取り組んでいる医療機関もそれほど多くはない(多くの精神科は統合失調症,鬱病などがメインになります)のが実情のようです。
一度相談し,あまり期待できないと感じたら他の病院を探す,というくらいの心構えでいた方がいいと思います。

ちなみに,心療内科という科もあります。
精神科=精神病(統合失調症など)の治療先,というイメージが強く,心療内科は「心の内科」という印象のソフトなイメージを持ちやすいのか,依存症に心療内科を薦める方もおられますが,正確には心療内科は「ストレスや心理的原因から発生した内科疾患の治療科(具体的には心身症)」,すなわち「内科」の一種なので,依存症でも心身の疾患を伴わない場合,診療先としてはあまり適切ではありません。
心療内科に行って診察を断わられる,ということはないと思いますが,総合病院や精神科に併設されているならともかく,内科と併設されている心療内科の場合,内科医が担当していることもあるので,より精神的なケアを受けたいなら,やはり精神科が適切でしょう。
現実にはそれほど厳密に区分されているわけでもないようなので,一度問い合わせてみるか,初回の受診時に相談してみると良いと思います。

通いやすく,信頼できる医師が見つかるなら,いずれの科でも効果は変わらないと思います。

◇カウンセラーによる治療

病院以外の相談先として,民間のカウンセリングが上げられます。
ここでは,医師ではなくカウンセラーが相談に当たります。

なお,カウンセラーというのは,必ずしも決まった資格を要する職業ではありません。
臨床心理士がなることが多いですが,その臨床心理士自体が今のところ民間資格です(それなりに権威のある資格で,誰でもが簡単に取れるものではありませんが)。
民間の資格が数種類設定されているようですが,いずれにせよ資格が無いとなれない職業というわけではありません。
すなわち,カウンセラーをしているからといって,必ずしも「カウンセラー資格」のようなものをもっているわけではないということです。
といっても,全く無資格で看板を掲げても相談者が来るような職業ではないので,それなりにどんな資格を持っているかは標榜しているところが多いです。「臨床心理士」は無資格では名乗れないので,「臨床心理士」とあり,さらに登録番号まで書かれていれば,間違いなく臨床心理士のいるカウンセリングルームだと考えてよいでしょう。

精神科に通うには抵抗がある,という方も多いのではないでしょうか。
そういう方はもまず民間のカウンセリングを受けて,自分の状態をある程度つかめたら,精神科に通うか,あるいはそのままカウンセリングだけを継続するか,という判断をするのもよいと思います。

ただし,カウンセリングでカウンセラーの方から精神科に通うよう指示をされる,ということはまずないと思います(状況によりけりなので絶対ではありませんが)。
その判断をしてもらうことを期待していると肩透かしをくらいます。

あくまでもカウンセリングは,話を聞いてもらい,話をすることで心理状態を整理するための場所です。
話しているうちに,自分のなかで思わぬ気づきを得られ,それがきっかけで状況が改善できることがあります。
カウンセラーは自己治療の手伝いをしてくれる人,という位置づけになります。
具体的なケアの方法を教えてくれたり,心理的な問題点を指摘されたり,ということは基本的にありません。
特に身体的な症状や,鬱症状を併発していない場合は,カウンセリングが最も取り付きやすいかもしれません。

では,カウンセリングはいいことだらけか?
とういと,そうではありません。
一番パチンコ依存症者にとって苦痛になるのは,その費用ではないでしょうか。

一般的に,民間のカウンセリング料金は,幅はありますが
30〜60分で5000〜10000円程度の費用が必要になります。
保険が適用されないので,全額自己負担です。
傾向として,首都圏ほど高くなるように思います。

通常カウンセリングは週1回ペースで行われるので,
1ヶ月通うのに20000〜50000円の費用がかかることになります。
即効性のないことを考えれば,この金額を数ヶ月支払い続ける必要があります。

蓄えを取り崩していたり,借金を抱えていたりする依存症者にとっては,この費用はかなり負担になると思います。
家族に内緒でお小遣いの範囲内で通う,という場合にも,この金額がネックになるでしょう。
自分を見つめ直すには非常に効果的な方法だと思うのですが…

ただし,安価にカウンセリングを受ける手段がないわけではありません。

1つは,各都道府県の精神保健福祉センター(名称は心の健康センターなど違いがあります)で相談してみることです。
ただし,無料・格安な場合過大な期待は禁物です。場合によっては相談先の紹介に終わることもあると思います。

もう1つは,臨床心理士指定大学院のある大学でのカウンセリングです。
この場合,カウンセラーはプロの臨床心理士ではなく,勉強中の大学院生がカウンセリングにあたります。
大学院生では不安を感じるかもしれませんが,必ずバックに大学の先生がいるので,信用できない,頼りにならないと感じたら,素直に伝えればカウンセラーの交代などにも応じてもらえると思います。
私が受けたカウンセリングも大学でのものでしたが,学生ということでむしろ親しみやすく,非常に真摯な姿勢で応じてもらえたので,安心して受けることができました。
費用は大学によってかなり幅があるようですが,私の場合では1回3000円ほどでした。2000円程度で受けられたところもあったと思います。
こういったカウンセリングを受けたいと思う方は,指定大学院のある大学に直接問い合わせてみられるとよいと思います(必ずしも全大学でカウンセリングを行っているわけではありません)。
安価な分,人気も高く,しばらくの期間待たされるかもしれませんので,早めの問い合わせをお勧めします。


病院,カウンセリングのいずれの方法をとるにせよ,心に留めておいて欲しいことがあります。

心の問題の相談の場合,相談相手との相性は非常に大事です。

この相性が悪ければ,場合によっては症状を悪化させます。
たとえ相手がベテラン精神科医であっても,依存症についてはあまり知識が無い場合もありますし,評判のいいカウンセリングルームでも,カウンセラーと合わない場合もあります。

たとえば上手く行かなかったとしても,「上手く治療を受けられなかった」といった意識で自分を責めたり,「二度と誰にも頼らない」といった考え方に陥らないで下さい。
単にその先生・カウンセラーと相性が合わなかった,という可能性が高いです。
自分にも相手を選ぶ権利があります。
上手くいかなければ,相手を変えてもらう,ないし相談先そのものを変えるんだ,というくらいに自分中心に考える,という意識が必要だと思います。

また,いずれの相談機関でもそうだと思うのですが,それとは別に集団療法(自助グループ)への参加を勧められることが多いようです。

これは,残念ながら個別療法だけでは目覚しい効果が望めないことが多いためです。

集団療法との併用で一番効果を発揮する方法だと思います。

〔HPやブログによる自己治療〕

禁パチのために自分でHPやブログなどを立ち上げる方を,最近多く見かけるようになりました。

先述したように,自助グループへの参加や通院・カウンセリングの補助手段として効果を発揮することが多いですが,それらの力を借りずに,HPやブログだけでセルフケアを行っている方もいらっしゃるようです。

HPはともかく,ブログは立ち上げるのも簡単ですが,削除するのも非常に簡単なので,誰にもアピールせずひっそりと継続していくことは,かなり難しいです
実際,いくつものブログが,作られては早い時期に放置されているのを見かけました。

ただ自分で書くことを目的とするのではなく,早めに同じようなサイトやブログにアピールし,周囲に告知を広げることで,抑止力に繋げていけるのではないでしょうか。

また,禁パチサイトへの登録やGAへの参加,精神科やカウンセリングの通院への補助手段としてこの方式をとるケースも非常に多くみられます。
何を隠そう(いえ隠してないんですけど),このサイト(及びこのサイトの前身のブログ)自体がそうです。

実際,これは効果があると考えてよいと思います。

「書くことで気を紛らわす」のではなく
「書くことで精神状態や状況を整理する」のです。

自分はどんな時に行きたくなるのか。
何が起こったときに衝動が強くなるのか。

特に無理にそれを意識しようとしなくても,自然にそこに目が向くようになってくると思います。
そうすることで,自分の依存の根っこがどこになるのか,その原因などをある程度掴むこともできます。

頭で考えているだけでは,人間は忘れます。
忘れると人間は,繰り返す可能性が高いです。
日記につけるなどでもいいのですが,何らかの形で記録を重ねていくことは,有効な手段だと思います。

自分の経験から言えば,ブログを書くために「依存症」について調べ,考え始めてから,関心は「パチンコを止めること」ではなく「依存の根本を知ること」に移っていきました。

もともと,パチンコ依存症だけではなく顕著な共依存を抱えていたので,よりその傾向が強くなったのかもしれません。
何に依存しようと,自分の依存症の根っこは同じ。
そう考えることで,本質的な自分の問題点に目を向けるきっかけを得たようです。

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自分で文章を残すことは,無形の我慢や時間に形を与えることでもあります。
人間は,何らかの方法で形にしたものには執着する性質があります。
自分の禁依存をより強固にしたいのであれば,有効な手段であると思います。

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