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■このサイトについて ■依存症ってどんなもの? ●依存症の意味 ●嗜癖の3分類 ●依存症になるのは 意志薄弱だから? ●依存症は治せるか ■パチンコ依存症とは? ◆ある依存症者 ―Kさんの場合 ◆パチンコ症を考える ●依存する心のプロセス ●パチンコ依存症者の 抱える問題 ●回復を求める時 ◆パチンコ依存の処方箋 ◆パチンコ依存症雑感 ■共依存症って何だ? ●共依存症の概念 ●イネーブリングという 考え方 ●共依存者の心の波紋 ●アダルトチルドレン ●共依存を疑った時は ■本のご案内 ―依存症を知りたい時に
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管理人・あきらの現在 ◇Diary Crossing |
■パチンコ依存症とは?■ ◆ある依存症者―Kさんの場合◆ 【1】パチンコとの出会い,そして借金の始まり 〔Kさんと彼とパチンコと〕 ある依存症の方の話を聞いて下さい。 Kさんは,現在30代の女性です。 約10年,パチスロに嵌り,たくさんのお金と,たくさんの時間と,たくさんのエネルギーを無駄遣いした,と言います。 Kさんの人生を,簡単に振り返ってみたいと思います。 * * * Kさんは,ごく普通のおうちで育ったとおっしゃいます。 ごく普通というのは,特にお金持ちでもないけど,特に貧乏でもなく,特別満たされてもいないけど,特別何かが欠けているわけでもない,そんなおうちです。 Kさんは,子供の頃はとても堅実な子供だったそうです。 おうちは裕福な方でもなかったので,お小遣いも特別多くはなかったけど,お小遣いが足りないと困った覚えはないそうです。 おねだりもあまりしない子でした。 Kさんにはお姉さんがいました。 お姉さんはもっともっとしっかりした子供でした。 本当は,もっともっと,欲しいものはたくさんあったけど, 「お姉ちゃんを飛び越えて欲しがったりはできなかったなあ…」と言っていました。 堅実なKさんは,堅実なまま人生を歩みました。 どれくらい堅実かっていうと,幼稚園から短大まで,一度も私立というものに通ったことがありません。 大したことないですか? でも,税金を有効に活用したとは言えますね。 短大を卒業し,就職して,Kさんは一人暮らしを始めました。 同期の女の子達が,お給料じゃ足りないから親に助けてもらってるとか,ボーナス払いで服を買った,と言っているなか,Kさんは相変わらず堅実でした。 毎月のお給料でやりくりして,ご飯も毎日自分で作って,職場にも毎日お弁当を持っていきました。 同期の女の子達は,そんなKさんを不思議そうに見ていたそうです。 でも,Kさんはそれが当たり前だと思ってました。 そんな地味なKさんでしたが,みんなには言ってない夢をこっそり持っていました。 夢を諦めてこつこつ生きるか。 思い切って夢に生きるか。 悩んで悩んで。 堅実で地味なKさん。 この時,実に思い切った選択をしました。 3年間勤めた会社を辞めて,思い切って夢に向かって走ってみることにしたのです! 何度も言いますが堅実で地味なKさん。 毎月のお給料からはあまり貯金できなかったけど,ボーナスはほとんど手をつけずに貯金に回していたそうで,3年間でそれなりに貯金もありました。 仕事は幸い割りがよく時間の自由もきく仕事につけました。 思い切って夢に向かって驀進です!!! でも,夢に向かうにはお金がかかります。せっかくの貯金にはまだ手をつけたくありません。 Kさんは,お風呂もトイレもない小さい部屋に引っ越しました。 でもKさんは夢がいっぱいだから,全然苦じゃなかったそうです。 若かったから,きっと何でも楽しかったんですね。 そんな夢を追いかける毎日の中で。 Kさんは,同じ夢を追いかけている彼ができました。 どちらかというと真面目で神経質なKさんに対し,彼はとてもおおらかな人でした。 「おおらかで,小さいことにこだわらない人だ。 一緒にいると心が楽になる人だ。そう思ったんです,その時は」 とKさんは言います。 小さな部屋は家賃は安いけど,いろいろ問題があって, Kさんは身体を壊してしまいました。 心配した彼は,Kさんに「もうちょっといい部屋に一緒に住もう」と言いました。 ちょっと迷ったけどKさん,彼と一緒に住むことにしたそうです。 まあ,同棲っていうのも,してみてもいいかな,って思ったんですね。 いい部屋も見つかりました。 でも,ちょこっと困ったことがあったのです。 彼は,お金はあまり持っていない人でした。 でも,Kさんは思いました。 「この夢を追いかけてる人は,お金もってなくても不思議じゃないもんね」 彼女は,新しい部屋に引っ越す敷金や礼金を,虎の子の貯金から支払いました。 部屋の名義は自分なんだから,それでいいや,と思ったそうです。 一緒に住むのは楽しかったそうです。 生活費も折半したので,思ったほど生活費はかかりませんでした。 でもすぐに,困ったことがわかりました。 週のうち3日,Kさんは少し遠くまで夢の勉強に通っていて, その日は帰るのが11時前になります。 そして,11時前に帰り着いても,彼が家にいないことが多いのです。 そういう時,彼は決まって11時15分頃に帰ってきました。 時々,今日は勝ったからとご機嫌で,居酒屋に連れて行ってくれたりしました。 そう,彼はパチンコが大好きな人だったのです。 〔Kさん,パチンコと出会う〕 彼がパチンコ大好き君だということを知ってしまったKさん。 地味で堅実なKさんですから,もちろん賭け事なんてやったことも,やりたいと思ったこともありません。 そんなKさんですから,彼がパチンコ大好きだとういことはかなり衝撃的だったようです。 実際,当時彼と喧嘩をするときは,決まってパチンコが原因でした。 お金のことじゃないんですって。 彼が,約束を守らないから喧嘩になるんだそうです。 約束した時間に帰ってこないとか。 行かないと約束したのに行っていたりとか。 休日は朝から出かけて連絡がつかないとか。 「パチンコ癖さえなければ,大らかだし気前もいいし,いい人だったんですけどね…」 とKさんは言います。 そんなある日。 デートの帰りだったでしょうか。 Kさんは,彼に連れられて,初めてパチンコ屋に入ったんだそうです。 もちろんKさん,自分から台に座ったりはしませんでした。 彼が座って少しまわしてみて, 「これ良く回るわ。これやってみ」 と言って,Kさんを座らせ,500円を追加しました。 初めてパチンコのハンドルに触るKさんですから,どの程度回したらよいかもわかりません。 彼に調節してもらいながら,徐々に画面が動くようになってきました。 何回目か回したところ,画面に7・7が並びます。 「あ!ちょっと待って!」 と,彼がハンドルを回すのをやめさせます。 「当れ当れ〜」 「7来い,7〜」 7・7の次の数字がくるくる回って……ハズレ。 あれ〜〜〜がっくり。 でもKさん,このときかなりワクワクしたようです。 そしてまた,彼が500円追加しました。 その500円分を回しているとき…,来てしまったのだそうです。 7・7.7の並び。 大当たりです。 わけのわからないKさん,またまた彼がハンドルを固定します。 わけのわからないままに,下皿に銀玉が貯まっていきます。 わけのわからないままに,下のドル箱に玉がたまって行って。 わけのわからないままに,大当たりは終了しました。 台の名前は,たしか「フィーバーパワフル」だった,と言います。 それから,玉を計算機に流し。 カウンターで景品に交換します。 やっぱりわけのわからない小さな景品に変えられてしまいました。 (お菓子に変えたほうがよかったかな…?)って思っていると。 「こっちで金に換えるねん」と彼。 彼に連れられて,店外の交換所に行き(「なんでカウンターでお金に買えてくれないの?と思ったそうですが),換金しました。 5000円ほどだったそうです。 彼は,そのお金はKさんにくれました。 Kさん,初めてのパチンコで,初めての大当たりを経験し,お金まで手にしてしまいました。 いわゆるひとつの。 「ビギナーズラック」 というやつですね。 このビギナーズラックが無ければ,Kさんは後々依存症にはならなかったでしょうか? 「多分,いずれはなっていたでしょうね。彼はパチンコが大好きだったから,何度でも連れて行ったでしょうし,依存症になったのは,私自身の内面の問題ですから…」 と,Kさんはおっしゃいます。 地味で堅実なはずだったKさん。 パチンコとの最初の出会いは,こんな感じだったんだそうです。 〔Kさん,少しづつ深みに嵌る〕 そんなこんなで,パチンコ屋デビューを果たしたKさん。 また,彼と一緒にパチンコ屋に行きました。 今度は,彼の大好きなスロットのコーナーへ連れて行かれました。 パチンコもよくわからなかったけど,スロットはもっとわかりません。 絵柄はいろいろあるし,自分で止めなきゃいけないし,なんだか難しそうです。 でもまだまだ自分ひとりでパチンコを打つのはちょっと恐いKさん,じっと彼の隣で座ってみてました。 「あ,惜しい!」 「お?入ったんちゃうか?」 と彼はつぶやきますが,Kさんにはさっぱりわかりません。 そのうち 「よし,入った!」 といって,彼が「リーチ目」を教えてくれました。 そう。当時の台は,今のスロット台と違って液晶なんてついてなかったので,当たりが成立したかどうかは,リーチ目とか,リールのすべりとかで判断するしかなかったんです。 なかなか職人的な世界でした。 リーチ目を説明されても「???」なKさんを尻目に,彼は見事777を揃えました。 コインがジャラジャラ出てきます。 (ふーん。なんだかよくわからない。でもゲームセンターのゲームみたいで面白そう) というのがKさんの感想でした。 彼がコインをくれたので,隣の台で,教えてもらいながらちょっと打ってみました。 なかなか絵柄が揃いません。 絵柄もよく見えません。 でも,1回1回,わいわい言いながら回して,今度は何か揃うかも,と思うとわくわくしました。 結局その日は大当りはしませんでした。 でも,1回1回ゆっくり回して打てるスロットは,訳のわからないうちに玉の減っていくパチンコよりもじっくり遊べる気がしました。 …実のところ,これは大きな誤解なのですけどね… こんな風にKさん,スロットデビューまで果たしてしまいました。 もとよりスロットの大好きな彼。それまではパチンコをしないKさんに少し遠慮をしていたのですが,Kさんがパチンコを覚えたとあっては,もう遠慮などする必要もありません。 堂々と行けばいいのです。 「お前も行く?」と言えばKさんだって嫌な顔はしません。 二人で出かける先はほとんどパチンコ屋…となるのに,それほど時間はかからなかったそうです。 地味で堅実なKさんですから。 最初のうちは,自分のお金は3千円しか使いませんでした。 それが終わってしまったら,彼が打つのを見ているか,彼のくれるコインで少しだけ遊びました。 だけど。 パチンコ屋に行く回数が増えてしまったら。 じっと見ているだけではツマラナイし。 店員の目だって気になります。 彼だって,のんびり自分のペースで打てないからイライラしてきます。 使うお金が5千円になり,1万円になるまでに。 やはりそれほど時間はかからなかったようでした。 |
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残念ながら。 もう「堅実なKさん」とは言えなくなってしまいましたね。 |