ココロの荷物のおろしかた

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■依存症ってどんなもの?■

●嗜癖の3分類● 
【物質嗜癖】 【過程嗜癖】 【関係嗜癖】
※ 多重嗜癖とは



● 嗜癖の3分類 

「嗜癖」は,以下の3つに大きく分類されます。

【物質嗜癖】

薬物・アルコール・タバコなどの,物質を摂取することに関わる嗜癖です。
食物摂取への嗜癖として,過食・拒食などもここに含まれます。

これらの依存状態を引き起こす物質は依存性薬物(物質)と呼ばれています。
薬物といっても,決してコカインや大麻などのいわゆる麻薬を指すのではなく,通常の鎮痛剤などの市販薬も含まれます。
アルコール・ニコチンなどもこの依存性薬物に含まれ,これらへの依存は広義に薬物依存に定義されます。

薬物依存には3つの段階があります。

例えばお酒を飲んだとき。
一口で悪酔いするアルコールへの耐性が弱い人もいますが,少し飲める人であれば,お酒に酔ったときの高揚感・陶酔感を経験したことがあると思います。
楽しく飲んで,騒いで,ストレスを発散し,開放感を味わえたりします。

人によっては,酔うと普段言えないようなことが言えたり,素面では出来ないことが出来たりすることもありますよね。

薬を飲んだときには,痛みや不快感から解放される感覚があります。
タバコには「興奮」「沈静」の両方の効果があり,タバコを吸って眠気が醒める・すっきりする,あるいはすっと気分が落ち着く,などの感覚が味わえます。

その時の自分の状態・感情などを好ましいこととして捉え
「またあの状態を味わいたいたい」と思う。
味わうためにその依存性薬物が必要だと思う。
これがまず,「精神依存」の段階です。

「精神依存」の結果,繰り返し依存性薬物の摂取を行うとします。
人間の体は,繰り返し摂取される物質に対してだんだん慣れてくるので
今までと同じ量ではあまり効果や刺激を得られなくなります。
これを,「耐性」ができると言います。

「耐性」ができ,今までの量では効果が味わえない。
だけど,「精神依存」の状態にあるわけですから,当然今までと同等の効果を得るために,
今まで以上の量の依存性薬物を摂取するようになります。

より大量の物質を。
より効果の高い物質を。
より長期に渡る摂取を。

結果として,その依存性薬物の効果が薄れてくると
不安を感じる,イライラするなどの精神的な症状,
および手が震える,頭痛を感じるなどの肉体的な症状をひき起こすようになります。
これを「離脱症状」「禁断症状」と呼びます。
この段階ではもう「身体依存」の状態に入っています。

依存性薬物によって差はありますが,多くの場合はこのプロセスで進行していくようです。


【過程嗜癖】

ギャンブル・買い物・仕事・セックスなど,行為に対して執着する嗜癖です。

他に,盗癖や暴力行為(突発的なものではなく慢性的なもの。家庭内暴力など)などもここに含まれます。

過程嗜癖も,プロセスとしては物質嗜癖と大きく変わるわけではありません。

例えばパチンコで大当たりを経験して興奮する,
買い物で満足感を感じる,仕事で充実感を得る,
などのように,対象となる行為で,まず何らかの快感,満足感,爽快感などを得ます。

そして,再び同じ快感を得るために,繰り返し対象となる行為を行うようになります。
やがて,その快感を得ることが何よりも大切になり,仕事を放り出したり(ワーカホリックの場合は逆に生活を放棄し仕事にのめりこみますが)行為の資金を捻出するために嘘をついたり,借金を重ねるようになります。

自分で「限界を超えている」という自覚があっても,行為に走ることを自制することができなくなります。

肝心なのは「行為」であるので,買い物依存者は買った「物」に対してはすぐに興味を失うし,
ギャンブル依存者はギャンブルの結果手にした「金」を再びギャンブルにつぎ込みます。

本人の自覚の無い場合も多いのですが,ひたすら行為そのものを追い求めているので,
どれほど買い物をしても,どれほどギャンブルで大当たりをしても,
一時的な満足を得るだけで,さらに次の興奮や刺激,満足を求めるようになります。

このように,過程嗜癖はプロセスや心理状態は物質嗜癖と類似していますが,
大きく違うのは,依存に直接関わる物質が存在しないことです。

物質に依存しないために,身体への直接的な悪影響が出ることは少ないので,
なかなか依存症であるという自覚をもつことができません。

【関係嗜癖】

特定の人間関係(夫婦・親子・恋人など)に依存する状態です。
一般に,これを「共依存症」と呼びます。

「共依存症」とは,ごくごく簡単に言えば,

「自分がいなければあの人はダメになる」

と思い込んでいる状態です。

ある特定の他人(家族であっても,自分以外の人間という意味で他人とします)に依存し,コントロール欲求を強く持ち,それによって自己の存在を確立しようとします。
もともとはアルコール依存者の配偶者を指す言葉でした。

例えば,アルコール依存症やギャンブル依存症の夫から暴力を受けたり,経済的困難を強いられたり,借金の尻拭いをさせられたりしている気の毒な妻,というのは,ありがちな関係です。

どうみても身勝手な夫に振り回され,理不尽な仕打ちに耐えている献身的な妻。
世間一般にはそう見えるのでしょうが,この場合,妻が共依存者であるケースが多くみられます。

「共依存者」は,自分のことは棚上げにし,特定の人物の問題にばかり目を向け,積極的にその問題を肩代わり(一番わかりやすいのは夫の借金などを代わって返済してしまうなど)することにより,その人物の問題解決力を逆に減退させ,結果として,依存者である特定の人物が自分から離れることができないようにしてします。

もともと,共依存症に陥る人は,自己評価の低い人が多いようです。

ありのままの自分を受け入れることができず,自分を適切に評価することが出来ないので,
身近な他人の世話を焼くことで,自分を必要とされる状況を作り出そうとします。
そこに自分の居場所,存在価値を求めてしまうのです。

もちろん,それは意識して行われているわけではありません。
だからこそ,共依存は非常に根の深い問題です。

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※ 多重嗜癖とは

アルコール依存症者がさらにギャンブルにもはまってしまう,というケースがあります。
また,飲酒の結果,暴力行為を起こす場合も,アルコールへの嗜癖と暴力という嗜癖を起こしていると言えます。

このように,一つの嗜癖におさまらず,複数の嗜癖を抱えてしまうこともあります。

もちろん,アルコールに限らず,例えば,もともとタバコを吸わなかった人が,パチンコをする(ギャンブル依存症になる)ようになってから喫煙家になり,やがてタバコが手放せないニコチン依存症になる―
というケースなどがわかりやすいのではないでしょうか?

このように,いくつかの嗜癖を抱えることを,「多重嗜癖」「クロス・アディクション」と呼びます。

あるいは,次々と違うものに嗜癖の対象が変わっていくということもあります。
アルコール依存が治ったと思ったらギャンブル依存になっていたり,
ギャンブル依存が収まったと思ったら薬物依存になっていたり。
いろんな嗜癖を転々とするケースもみられます。

このようなケースをみると,嗜癖が単に
 「好きな物,好みの物にのめり込む」
というものとは一線を画す状態であることがわかります。

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では,なぜこのような嗜癖を抱えてしまうのでしょうか?


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